お気に召すまま

ジャニオタの雑記(ジャニーズ関係ないこともある)

プリパラが新しい女児向けアニメの形になってる話

最初に語ると、私は女児向けアニメが好きな所謂大友だ。

おおよその年齢がバレるのを承知で書くと、子供の頃にはどれみちゃんのタップ*1やポロン*2ミルモでポン!の楽器*3やらを誕生日やクリスマスに買ってもらい、ある日は魔女見習いに、ある日はミルモの里の妖精になっていた女児らしい女児生活を送っていた。

初代プリキュアは裏番組のソニックXを主に見ていたからそこまで詳しくなかったが*4それでも変身アイテムは持っていたし、ふたご姫しゅごキャラのリアタイ時は既に変身アイテムを買ってもらう年齢を過ぎていたが、それでもおしゃべりプーモボックス*5を持ってふしぎ星中を旅した。

周囲の子よりも幾分か女児向けアニメの卒業が遅かったがギリギリ自分自身も小学生だったこともあって親は咎めなかったが20過ぎても全く卒業できなかった。もう親も諦めていることだろう。

そんな20過ぎても、要はいい年になっても今だにプリキュアを見たりふたご姫のDVDを大人買いしたりしてる私が、今年のめり込んだ女児向けアニメがある。それがそう

 

プリパラだ。

 

プリパラの存在は前から知っていた。女児向けおしゃれアーケードゲームアイカツの隣にあるやつ。我々世代で言うところのラブandベリー。そんな認識だった。

プリパラを始めたきっかけは友達と一緒に買い物してる時に筐体を見つけ「今同じサークルの子がやってるわ」「私もやってる」という会話の流れになったことだったと思う。最初はめちゃくちゃ恥ずかしかった。何度も言うが女児向けのゲームだ。ファンシーなデザイン、ひらがなばかりの画面内指示、よく知らないキャラが女児に向けてゆっくりしゃべりかける(女児向けだから当たり前)し、何より周囲の目が気になり過ぎた。

夢女子じゃないので適当に知っているキャラの名前を入力しマイキャラを作成したものの、はじめたばかりなのでアイテム数もないし世界観を知らないし、引っ越したから書けるが当時の私の最寄りの筐体は二子玉川*6だったしであまりやっていなかった。

ところがなんの因果か今年東京駅で新しく好きなアイドルを元にしたマイキャラを作った途端、めちゃくちゃ愛着が湧いてしまってのめり込むように課金し始めた。

そしてキンプリの影響でプリリズRLを見るがあまりピンとこず、休憩がてらその姉妹作品であるプリパラを見始めたのが運の尽きか運命の出会いか。

「あっこのシーン、ゲームで見たぞ……!」のオンパレード

普通逆だよなあと笑いながら一話から止まらず、途中休憩期間を経て今2ndシーズンを見終わったところである。

本題に入ろう。

 

プリパラはやべえ

 

まず、大前提として変身ヒロインものもなんでも、女児向けアニメは基本選ばれた特別な女の子が奮闘し、私たちはその子に憧れる一般人なのだ。

プリキュアも、どれみちゃんも、ふたご姫も、基本的には偶然か必然か選ばれた子が変身する力を得て、みんなの応援だったり仲間との絆で世界を救うのだ。

別にその形が悪いとは微塵も思わない。様々な困難を乗り越えて、時々私たちの声援を借りて悪いものを倒す*7、私たち女児はそんなかっこかわいいヒロインに憧れ、日々の生活に取り入れていく。親としても(親じゃないからわからないけど)憧れてくれればくれるほど「わがまま言う子はプリキュアになれないよ」と言えばしゃんとする子になったりどれみちゃんのお着替えシーンのごとく自分でパジャマに着替えれるようになってくれれば儲けものなんじゃないだろうか。親じゃないからわからないけど。

だけど、みんな心のどこかでいつか気づくのだ。

私たちはプリキュアにはなれないし、魔女見習いにもプリンセスにもなれないと。

だいたいその時期が女児向けアニメ卒業の時期なんじゃなかろうか。変身アイテムはただのおもちゃになりおもちゃ箱の奥へ消え、ドレスはサイズアウトしていつか誰かの手にお下がりとして渡っていく。大人になってハマったとしても、自分がプリキュアになれると本気で思っている大友はいないだろう。いたらゴメン。

だけどプリパラは、そんないつか迎える憧れの寿命を打ち破ったのだ。

 

プリパラの世界観の話をしよう。まず、一定の年齢になった女の子はプリチケというのを貰うとプリパラという一種のVRワールドに行くことが許される。この別世界に行く、というのがミソで、プリパラ内に入るには最初にめが姉ぇによるブランド登録(アバター登録)をしてもらい、プリパラチェンジ(要はログイン)してプリパラへと入場する。

このプリパラチェンジが肝なのだ。第一話で主人公らぁらが「なんかスタイルもよくなってる!」と発言しているのだが、プリパラチェンジによるアバターは、現実世界の自分の背格好と似ている必然性は全くないのだ。らぁらのような非現実的なツインテールだって、ショートヘアの子がロングヘアになったって、常時小林幸子のような衣装を着ていたって、現実と全く異なる姿をしていたって自由なのだ。だってここはプリパラだから。そういうスタンスなのである。

そして作中ではメインターゲットである小学生よりずっと上の、その親世代の女性がプリパラチェンジしているシーンもある。これによりプリチケさえ持っていれば何歳だろうとプリパラに入場する権利がある。ということが証明されているのだ。アニメの世界ではプリパラにどんな妙齢の女性がいようとも「あのおばさんいい年してw」なんて言う人は一人もいない。なんて素敵な世界なんだプリパラ。

さらに、第一話でらぁらが最初に出会ったアイドル*8みれぃが、プリパラの根っことも言える大事なことを教えてくれるのだ。

「プリパラは好きぷり?じゃあ大丈夫ぷり!(略)みんなはアイドルの歌を待っているぷり!世界中に向かって届くように思いっきり歌うぷり!ここでは全ての女の子にそれが許されてるぷり!」

このセリフはすべての女児や古参女児に聞いてもらいたいセリフナンバーワンである。

全ての女の子がアイドルになることを許されている世界、それがプリパラなのである。

みんなはらぁらになれるし、らぁらとは別のアイドルになってもいい。実際プリパラには実に様々なアイドル(キャラ)がいて、中でも一番プリパラを実感できるのは、はななちゃんのステージだろう。はななちゃんはぽっちゃりしていて、瓶底メガネで、大人しくて漫画だと確実にいじめられてしまうタイプのデザインのキャラであるが、そんな彼女だってプリパラでステージに上がれば声援を浴びるのだ。本当に全ての女の子がアイドルになることを許されているのだ。

年齢も外見も性格も関係なく、みんなプリパラに行けば(=筐体でプレイすれば)アイドルになれる。こんなに優しい世界のアニメがあっただろうか。こんなに身近な世界のアニメがあっただろうか。

こりゃ世の女児が狂ったように課金するわけである。いや、狂ったように課金するのは大友だけど。

プリチケと一緒に付いているトモチケ*9をパキッて*10交換すればもう友達なのだ。み〜んなトモダチ、み〜んなアイドルなのだ。なんて優しい世界なんだ…おかげでリアル女児とトモチケ交換したこともあるぞ。女児先輩優しすぎるし正しくプリパラ精神受け継いでることに感動したよ。

 

乱文もいいとこだけど、とりあえずみんなプリパラを見てくれ。私も続きを見るよ。

そしてアーケード版プリパラをプレイしてみんなもアイドルはじめような!!!!!!!

 

注:アイカツはまったくの無学なので今回の比較対象には入ってません。プリパラと同じような精神だったらごめんなさい。まだ知らないだけです。

 

 

*1:変身アイテム

*2:魔法のステッキ

*3:この作品における魔法のアイテム

*4:どちらも日曜朝8時半からの放送だった。まだHDDは普及していない

*5:ふしぎ星の✩ふたご姫における妖精とその妖精の移動式住処。作中ではこのボックスを持って星のいたるところにワープしていた

*6:何故かやたら子連れのマダムが集う街。駅近くのビルのキディランドにある筐体が最寄りだった為いつ何時も2~3歳の女児がいた

*7:全部の変身ヒロインが戦闘してるわけではないがここではプリキュアをベースに話す

*8:プリパラは基本、アイドルとしてライブしたりアイドルを鑑賞することを推奨している世界である。別アニメだとショウバイロックのミューモン的なやつ

*9:現実世界ではフレンドサポートカードの役割を果たす。

*10:本当にパキっと折って分離できる。最近のプリクラにもついているハサミのいらない分離のアレ